その呼吸も歯車としては存在しない。

月曜日。

会社の送別会。
∩歓迎会。

あんまり、みんなとしゃべらなかったな。
なぜなら、先日怒った上司につかまりまくり・・・


俺はこころにきめていた。
ちゃんとこいつに言おうと。





『俺はがんちくさんが思うほど、人間性は低くないですよ。むしろ、それ以上です。ですから、二度とあーいうことはやめてください。』





『あと、当人にはいわないでください。官房長官に言って間接的に話を進めたほうが、がんちくさんの株もあがりますから。いいですか？』






なにはともかく、がんちくは結構話が分かりやすかった。
というより俺に近いかもしれない。
理屈で押し通すタイプ。
また、感情を大切にするタイプ。
今まで、あった上の人間の中では話が通じる人だったなぁ。

ついていこうとは思わないが、
従わないということはないと思う。
飲み会では、かなり俺の上司軍団につっこみをいれられていたが、
それもかれにとってはいい経験さ。



ちなみにここの分室をやめる先輩には
ひざまくらをあげた。一時期はやったあれである。
けっこう喜んでくれた。





二次会はなかなか人間が動かないでいたので
どーせカラオケだということで
店さがしにとぼとぼ歩き、
なってきた電話では
さきあけるんじゃねーよとか
若造に言われ
『やっぱこいつ、マナーもなんにもないな』
とかんじつつも
店探してんだよ、ばーか。
といってあげ、
誘導してあげた。

俺しかいないと思ってしてやってんだからさ。
気づけよ。
でも、言わない。
言わなきゃわかんないやつは
彼女と外人で十分。

あとは相手の懐に任せる。



あなたは深いですか？

とりあえず、送る人が喜んでくれて、帰り間際俺にメールをくれた。

これでいい。
この感情がいい。
この距離がいい。





だからこそ、ポーカーフェイスでいられるのだ。







こういうとき、日本人って便利だ。