2回目のここちよさ?
2004年5月13日 恋愛そう、あれから2人の若々しい、高校生活が始まった。Kちゃんと俺。1年生と三年生。周囲からすれば、犯罪と呼ばれるくらい年の差はあった。だが、毎日が会うのが待ちきれない、お互い一緒だった。
当時ポケベルもなく、あるのは家電のみ。
だから、夜電話するのも、家電を通じて。
最初にKちゃんでないかなぁと念じながら。
でも、親が出ると丁寧に対応。
その瞬間がこころの緊張をより高める。
そして、「もしもし」
あーやっと聞こえた!!!!!
甘酸っぱさというのはこういう時の心情をあらわすものだなぁと振り返れば思う。
現実は、俺は部活を7月までして、そのあとは受験。
土日のデートなんて言うのは
おそらく一度もしていない。
大概が放課後。帰り道。
もしくは、はやくに学校に行って
もしくは待ち合わせして会う。
夏は花火をみにいったっけ?
誕生日はお互い夏だったので、
予備校から抜け出して
あったりもした。
俺はバイトもしてなかったから
お金なんてのはない。
毎月のこづかいや日々の手伝いをためて
Kちゃんにはプレゼントしたっけナ…
たしか『ダリ』の香水。
けっこう喜んでくれた気がする。
俺は、なんだっけ?
文房具セットだったかな?
かなりの量をもらった気がする。
秋はあんまり会わなかったな。
俺は受験に集中し始め
電話もそんなにできなくなった。
けれど、たまに会いたくなって
教室に出向くと
ちゃんといてさ、
Kちゃんは照れるように教室からでてきたんだよね。
「あ、先輩!」
そのあとは
廊下でおしゃべり。
後で手をつなぎながら。
そのころからかな、
やっぱり受験を行う人間が、まだ高校生活がはじまった人間を
つなぎとめておくのは申し訳ないかなって。
でも、なんどいっても
「それでもいいんだ」
とKちゃんは言って
抱きしめあっていたなぁ。
だが、だが、
冬。
大学受験まっただなか。
俺は受験をするために10日くらい東京に行くことになった。
最期の別れをしに彼女の教室に行く。
なんだか、様子が変だ!
ちょっとそっけない。
でも、
「がんばってきてね、いってらっしゃい!」
といってくれた。
冬の寒さは心まで浸透するのか?
俺はそんときは会えれば救われたので
正直、彼女が当時どう思っていたのかは分からない。
だから、言葉というのは
すんごく力があって、それによって感情を上下できる
人間ていうのはなんて弱い、脆い、儚いんだろう。
だから、付き合って人間は余計にマイナスの部分を露呈していく。
普段見せれない弱さを
異性の言葉によって強さにかえる。
逆もしかり。
ちょうど、受験期間は2月。
だから、2月14日という高校生にとっては一代イベントとも言える
バレンタインがある。
そして、毎日15日は2人の記念日。
受験中俺は一度も電話しないと決めていた。結果が出るのは、
地元に帰ってから。
ただ、一日を除いては。
あなたなら、どっちをえらぶ?
俺は記念日を選んだ。
絶対ビックリするだろう。
Kちゃんは俺が東京で受験頑張っていると思っている。
私のことなんか気を使っていないだろうって。
さて、どんなことばではなしかけてくれるのかなぁ?
ホテルの電話から、
プルルルルル〜
「もしもし、xxxでございますが。」
「Kさんいらっしゃいますか?」
「少々お待ちください」
しばらくして、
「もしもし?」
「おーKちゃん、俺げんきにしてた?」
「あー先輩…」
おれは今までの受験の状態と彼女の最近何しているかの
情報交換して、空白だった付帯Rの時間を埋めようと話を切り出した。
「あのー先輩ね、聞いて欲しい事があるんだ」
「私さ、最近成績が下がってきてさ、親に怒られたんだ。それで、部活もやめたんだ」
うすうすやめる話はしていたので、感づいてはいた。
「えーそうなんだ」
「それでねー、成績がわるくなっってきたのは、先輩と付き合ってからなんだよね、だから、もう付き合いを止めようと思って」
「?????」
「??????」
「???????」
「????????」
「なにそれ?」
「だから、もう電話してこないでね、」
何をいえばわからず、いきなりの事でさすがに気が動転。
振り返れば、感情を表にだすべきだった。
大人びていたせいなのか、
感情がコントロールできるせいなのか。
できないんだよね、感情を素直に表すということが。
「わかったよ、とりあえず、帰ったら連絡するから。」
その夜、俺は東京のホテルで、泣きまくった。
周りはみんな受験戦争、だれに相談できるんだ?
できるわけがない。2日後、
おれは私立某大学の受験。3日後も。
だから、1日空白があってまだよかったな。
でも、立ち直る事なんてできなかった。
その試験当日、すべての単語が恋につながっていく。
英語、answer、2人の恋の答えは?
国語、簡潔に述べなさい。二人の気持ちの完結は?
数学、証明しなさい、Kちゃんの気持ちを証明するには?
こんな調子で、受験の日々は終わった。
さぁ、帰ろう、もう一度ちゃんと話をしよう。そう心に決めて。
雪の降る中、駅に着き、バスにのって家路を急ぐ。
でも、正直結果はかわらないとわかっていたので、
途中にある公衆電話で彼女の家に電話をした。
「もしもし」
「今帰ってきたんだけどさ、」
「おつかれさん」
「この前の話なんだけどさ、やっぱあって話をできないかなぁ、別にさぁ、もうそういう気持ちになったのは仕方ないから、無理をしたいんじゃなくて、ちゃんと面とむかって話をしたいんだ」
「…」
「…」
「だめ?」
「せんぱい、もうあえないよ。もうわたし決めたんだから、先輩と会わないって、だから会えないよ、ごめんね」
「どうしてもだめなの?」
「ごめん」
彼女は泣きながら、ごめんとつぶやいていた。
そして、俺も。雪の降る中、涙が冷たくほほを濡らし
あたたかさののこる缶コーヒーを心のよりどころにして
家に着いた。
そして、卒業式。俺は、どうしてもKちゃんに会いたかった。
最期の学生服での時間。これから、旅立つ自分に最期のはなむけ。
最期に一緒に写真をとりたい。
廊下に並び、式が始まるのをまえに前後の友達に
「おれ、ちょっといってくるわ」
俺はKちゃんを探した。
たしか、1年生は卒業の準備で学校にきている。
途中後輩にあうと、
「向こうにいましたよ」
「ありがとう」
会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい。
そして。。。
「Kちゃん!」
「先輩…」
「どうしてもさ、最期に一緒に写真とりたくてさ、探したんだ。だめかなぁ。」
「ごめん、いまは忙しいんだ。」
「じゃぁ、卒業式のあとは」
「卒業式が終わる前に1年生はかえるんだ。」
「まっててもらえない?」
「ごめんね、まてないや。ごめんね」
写真ぐらいいいだろー、なんでなんだ?
あれだけ愛し合って、あれだけ毎日のように意志を疎通し合い
あれだけ、ラブラブだったのに。
やっとわかった。もうおわってたんだなって。
恋ってこんなに儚いものなのか?
恋ってこんなに切ないものなのか?
恋って、恋って、恋って一体…残酷だな
そこで、俺は涙を流しながら、恋の卒業式をむかえた。
そしてその後、本日2度目の卒業式をむかえた。
高校生活を最期は塩味で締めくくり、
俺は4月東京の晴れ舞台に向かい旅立った。新たな恋を求めて。
その大学は、振られて2日後に受けた大学。皮肉なもんだな。恋に敗…
当時ポケベルもなく、あるのは家電のみ。
だから、夜電話するのも、家電を通じて。
最初にKちゃんでないかなぁと念じながら。
でも、親が出ると丁寧に対応。
その瞬間がこころの緊張をより高める。
そして、「もしもし」
あーやっと聞こえた!!!!!
甘酸っぱさというのはこういう時の心情をあらわすものだなぁと振り返れば思う。
現実は、俺は部活を7月までして、そのあとは受験。
土日のデートなんて言うのは
おそらく一度もしていない。
大概が放課後。帰り道。
もしくは、はやくに学校に行って
もしくは待ち合わせして会う。
夏は花火をみにいったっけ?
誕生日はお互い夏だったので、
予備校から抜け出して
あったりもした。
俺はバイトもしてなかったから
お金なんてのはない。
毎月のこづかいや日々の手伝いをためて
Kちゃんにはプレゼントしたっけナ…
たしか『ダリ』の香水。
けっこう喜んでくれた気がする。
俺は、なんだっけ?
文房具セットだったかな?
かなりの量をもらった気がする。
秋はあんまり会わなかったな。
俺は受験に集中し始め
電話もそんなにできなくなった。
けれど、たまに会いたくなって
教室に出向くと
ちゃんといてさ、
Kちゃんは照れるように教室からでてきたんだよね。
「あ、先輩!」
そのあとは
廊下でおしゃべり。
後で手をつなぎながら。
そのころからかな、
やっぱり受験を行う人間が、まだ高校生活がはじまった人間を
つなぎとめておくのは申し訳ないかなって。
でも、なんどいっても
「それでもいいんだ」
とKちゃんは言って
抱きしめあっていたなぁ。
だが、だが、
冬。
大学受験まっただなか。
俺は受験をするために10日くらい東京に行くことになった。
最期の別れをしに彼女の教室に行く。
なんだか、様子が変だ!
ちょっとそっけない。
でも、
「がんばってきてね、いってらっしゃい!」
といってくれた。
冬の寒さは心まで浸透するのか?
俺はそんときは会えれば救われたので
正直、彼女が当時どう思っていたのかは分からない。
だから、言葉というのは
すんごく力があって、それによって感情を上下できる
人間ていうのはなんて弱い、脆い、儚いんだろう。
だから、付き合って人間は余計にマイナスの部分を露呈していく。
普段見せれない弱さを
異性の言葉によって強さにかえる。
逆もしかり。
ちょうど、受験期間は2月。
だから、2月14日という高校生にとっては一代イベントとも言える
バレンタインがある。
そして、毎日15日は2人の記念日。
受験中俺は一度も電話しないと決めていた。結果が出るのは、
地元に帰ってから。
ただ、一日を除いては。
あなたなら、どっちをえらぶ?
俺は記念日を選んだ。
絶対ビックリするだろう。
Kちゃんは俺が東京で受験頑張っていると思っている。
私のことなんか気を使っていないだろうって。
さて、どんなことばではなしかけてくれるのかなぁ?
ホテルの電話から、
プルルルルル〜
「もしもし、xxxでございますが。」
「Kさんいらっしゃいますか?」
「少々お待ちください」
しばらくして、
「もしもし?」
「おーKちゃん、俺げんきにしてた?」
「あー先輩…」
おれは今までの受験の状態と彼女の最近何しているかの
情報交換して、空白だった付帯Rの時間を埋めようと話を切り出した。
「あのー先輩ね、聞いて欲しい事があるんだ」
「私さ、最近成績が下がってきてさ、親に怒られたんだ。それで、部活もやめたんだ」
うすうすやめる話はしていたので、感づいてはいた。
「えーそうなんだ」
「それでねー、成績がわるくなっってきたのは、先輩と付き合ってからなんだよね、だから、もう付き合いを止めようと思って」
「?????」
「??????」
「???????」
「????????」
「なにそれ?」
「だから、もう電話してこないでね、」
何をいえばわからず、いきなりの事でさすがに気が動転。
振り返れば、感情を表にだすべきだった。
大人びていたせいなのか、
感情がコントロールできるせいなのか。
できないんだよね、感情を素直に表すということが。
「わかったよ、とりあえず、帰ったら連絡するから。」
その夜、俺は東京のホテルで、泣きまくった。
周りはみんな受験戦争、だれに相談できるんだ?
できるわけがない。2日後、
おれは私立某大学の受験。3日後も。
だから、1日空白があってまだよかったな。
でも、立ち直る事なんてできなかった。
その試験当日、すべての単語が恋につながっていく。
英語、answer、2人の恋の答えは?
国語、簡潔に述べなさい。二人の気持ちの完結は?
数学、証明しなさい、Kちゃんの気持ちを証明するには?
こんな調子で、受験の日々は終わった。
さぁ、帰ろう、もう一度ちゃんと話をしよう。そう心に決めて。
雪の降る中、駅に着き、バスにのって家路を急ぐ。
でも、正直結果はかわらないとわかっていたので、
途中にある公衆電話で彼女の家に電話をした。
「もしもし」
「今帰ってきたんだけどさ、」
「おつかれさん」
「この前の話なんだけどさ、やっぱあって話をできないかなぁ、別にさぁ、もうそういう気持ちになったのは仕方ないから、無理をしたいんじゃなくて、ちゃんと面とむかって話をしたいんだ」
「…」
「…」
「だめ?」
「せんぱい、もうあえないよ。もうわたし決めたんだから、先輩と会わないって、だから会えないよ、ごめんね」
「どうしてもだめなの?」
「ごめん」
彼女は泣きながら、ごめんとつぶやいていた。
そして、俺も。雪の降る中、涙が冷たくほほを濡らし
あたたかさののこる缶コーヒーを心のよりどころにして
家に着いた。
そして、卒業式。俺は、どうしてもKちゃんに会いたかった。
最期の学生服での時間。これから、旅立つ自分に最期のはなむけ。
最期に一緒に写真をとりたい。
廊下に並び、式が始まるのをまえに前後の友達に
「おれ、ちょっといってくるわ」
俺はKちゃんを探した。
たしか、1年生は卒業の準備で学校にきている。
途中後輩にあうと、
「向こうにいましたよ」
「ありがとう」
会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい。
そして。。。
「Kちゃん!」
「先輩…」
「どうしてもさ、最期に一緒に写真とりたくてさ、探したんだ。だめかなぁ。」
「ごめん、いまは忙しいんだ。」
「じゃぁ、卒業式のあとは」
「卒業式が終わる前に1年生はかえるんだ。」
「まっててもらえない?」
「ごめんね、まてないや。ごめんね」
写真ぐらいいいだろー、なんでなんだ?
あれだけ愛し合って、あれだけ毎日のように意志を疎通し合い
あれだけ、ラブラブだったのに。
やっとわかった。もうおわってたんだなって。
恋ってこんなに儚いものなのか?
恋ってこんなに切ないものなのか?
恋って、恋って、恋って一体…残酷だな
そこで、俺は涙を流しながら、恋の卒業式をむかえた。
そしてその後、本日2度目の卒業式をむかえた。
高校生活を最期は塩味で締めくくり、
俺は4月東京の晴れ舞台に向かい旅立った。新たな恋を求めて。
その大学は、振られて2日後に受けた大学。皮肉なもんだな。恋に敗…
コメント